さて今までPocket PCでの色んな言語入力のソフトを挙げてきた。Pocket PCであまり長文を入力することは無い。メールに対する簡単な返事やメモ書きがせいぜいだ。あるいはPokcet PCスマートフォンの場合だと業務や私用にと頻繁に使用するSMS(海外でのプチメールの様なショートメッセージ)等が主だ。
その様な場合いちいちスタイラスを取り出して小さなキーをつつくのは面倒である。さらにこの2〜3年極端に視力が落ちてAtok for Pocket PCのローマ字キーボード等間違いなく目標の文字にスタイラスを命中させるのが困難になってきている。
大きなキー、片手で「〜〜しながら入力」、これがAsukal,いや全世界の熟年PDA同志の理想なのである!そこで現在Asukalが試行錯誤の上たどり着いた理想の片手入力の集約を特別公開しよう!もちろん見るのは無料だ!
@簡体字中国語の巻き Times Space Effy
つい先日色んな中国語ソフトを紹介したがその中で理想のの片手入力が見つからなかった。そこで以前購入したEFFYを引っ張り出しBig Keyのピンイン入力(日本語のローマ字入力のように発音に従いアルファベットで入力)を使ってみたら結構片手で十分に入力が可能であった。実はEffyがOpen Eyesと呼ばれていたころからのユーザーだったのだ!あまり使ったことは無かったが。
起動時にはaeo以外の母音は無いのだ。実は中国語は日本語のような簡単な母音構成をしていない。複数の母音が重なったり、nとngの区別がありそれが複合母音と連動したりとかなり複雑な母音-子音の組み合わせがある。
しかし一見複雑に見える組み合わせも実はというか当然パターン/法則があり、上の子音キーボードをタップすると次にそのパターン化された複合母音、子音の組み合わせの一覧キーが登場する。
例えば「中」と言う文字はピンインでは[zhong]と5文字のアルファベットで表記する。通常のキーボードでは「中」一文字のために5回キーをタップしなければならない。
しかしこのEffyは最初のキーボードで第一文字目の「zh]をタップするとキーボードが自動で切り替わり母音/子音の組み合わせキーが登場するのだ。そして[ong]のキーをタップすればその候補が登場する。2タップだけで良いのだ!
キーも十分親指でタップ可能だ。
しかし簡体字中国語(大陸中国やシンガポールで使用の中国文字)だけで繁体字(香港/台湾や海外の古い華人が使う本来の文字)が使えない。
@繁体字中国語 Q9
T9のような名前だがこれは香港の会社が出している。そういえば中国の電脳街のあちこちでキャンペーンをやっていた記憶がある。PC用の入力ソフトがメインだがPalmやPPC用もあるようだ。PPC用は繁体字版しかなく簡体字版が無い。
面白いのはキーボードがドラッグで好きなところに持っていけるのだ。そしてキーボード上に表示される文字フォントを選択するオプションもある。
しかしPPC2003SEではなぜかキーボードの左右外側にキーボードと同じ高さの空白エリアができてしまう。使う分には支障が無い。
色んな入力方法があるがピンイン入力で説明しよう。キー配列は携帯電話のそれと同じでまさにAsukalの求めるそれなのだ!(商品名もT9のパクリ?)
入力したい文字の最初のアルファベットをタップすると母音/複合母音のキーが登場する。そして複合母音のキーを選択すると候補の漢字が登場する。しかし最初のアルファベットキーがabcのように複数の文字を持っているのであがってくる候補の漢字もaで始まる漢字、bで始まる/cで始まる漢字が挙がってくる。
しかし一文字目の漢字を決定するとそれに続きそうな漢字が候補で挙がってくるので二文字目からは候補から選択するだけでいい。例えば「人」を打ち込むと「民」や「物」「生」「類」等の「人」と組み合わされ作られるであろう熟語の2文字目が自動で挙がってくる。
また記号から選んでいくとなんと日本語のカタカナ/ヒラガナまで出てくるのだ!
とにかく非常に使い勝手が良いのだ。ぜひ簡体字版が欲しいのでこのソフトメーカーに問い合わせ中だ!
@英語入力 IntelliPad T9
T9社のソフトだがT-Mobileのスマートフォンにバンドルしてあるもので市販は無いようだ。T9に関しては日本語のサイトもあるので見ていただければいいと思う。非常に重宝だ。
左の図の赤く反転した候補の「Hotel」を打つためには4-6-8-3-5と数字キーを打つだけだ。
hotelの横に出ている候補は同じ4-6-8-3-5のキーの中に含まれる別のアルファベットでできる文字の組み合わせ候補である。
使い方のコツは入力中に候補を見ないことだ。最初の2文字3文字まで入力した際は希望とまったく違った候補が挙がってくるので戸惑ってしまう。しかしすべての文字数を打ったときにはちゃんと希望の候補が出てきているのだ。賢いぞ!
これを使うともう普通のキーでは英語入力したくなくなるほどだ。
@日本語 Blimkeys と Happiy Tapping Keyboard
Blimkeysはこれも日本の携帯電話キーと同じように文字を出していくのだが現在辞書が無いのでPQBOXと二重起動してその辞書を使う。実はAsukalは3年以上ComPobox乙を使ってきたのでかなりその辞書が熟成されて使いやすくなっている。Atokも併用してきたがそのキーボードの小ささから倦厭がちであったのだ。。
PQBOXも手を入れることでこのCompoboxの16分割辞書が使えるのでAsukalはそれをそのまま使用している。まだまだ開発途中の部分は隠せないが親指入力を実現してくれている。
Happy Tapping Keyboardはこれも大きなキーを持ち、視力が衰え倦厭がちだったAtokの使用をそれもスタイラスなしで実現してくれている。Atokの辞書はやはり賢いのだ。これでやっとAtokの存在価値が出てきたと言うものだ。
これでAsukalの日常は、日本語/中国語簡体字・繁体字・英語入力とスタイラスを必要としないのだ。楽チンだぞ!
Nokia バージョンも入ってればいいのですが...